2001年のサービス開始当時は、画像アップ専用のプログラムを作成し配布をしていました。この方法も当時としては良かったのですが、ユーザーはこのプログラムの使い方を覚えなくてはなりませんでした。何としてもユーザーの負担を減らすべくマニュアルレスでサービスを提供する方法をと、それ以来ずっと模索してきました。
その後、プログラムを使うのではなくWeb上のボタンでユーザーのPC内の画像データファイルを選択させ、アップロードを行う方法に切り替えました。格段にスマートな実装方法になり、バージョンアップやサポートも以前に比べスムーズに行えるようになりました。ですがこの方法にも欠点があり、画像選択がファイル名指定のため画像の確認に手間がかかりました。そしてある日、お客様からプライベートな写真がアップされてしまうという間違いが起きてしまいました。アップされた写真は、Genbaeye(ゲンバアイ)の基本機能である「施主表示OFFがデフォルト」という機能のため事故には至らなかったのですが、当社ではこれを期に、画像アップ時に画像の内容を目で確認できるようなツールが必要不可欠だということが提起され直ちに開発が始められました。
そして現在では、「画像データのアップロード」はDdPicVer3としてActiveXと形を変えて、ファイルエクスプローラーからインターネットエクスプローラーへのドラッグ&ドロップだけで画像の選択が行え、その場で指定された画像はサムネイルで確認することができます。その後1回のマウスクリックで画像アップが終了するまでに進歩しています。これも全て「ユーザーオリエンテッド」の表れです。
ログインユーザーの権限によりシステム内部の機能の制限があります。これらのサービスメニューは、機能が充実してくるとおのずと増えメニューが所狭しと並びだします。最高権限の管理者はしかたがないとしても閲覧のみのユーザー、たとえばお施主様のような場合は、不必要なメニューは画面上に無くすっきりとした構成の画面の方が使いやすくなります。Genbaeye(ゲンバアイ)では各権限の機能に応じたメニューが、必要なものだけで構成され、統一感はそのままに各ページが個別にデザインされています。
たとえば、お施主様に関しては、1プロジェクト1物件の場合が多く、この場合は1つの選択肢から1つを選ばせるという行為自体が無意味なので、プロジェクト選択画面と物件選択画面は自動的に省略されます。結果お施主様はログイン後直ちに自分の物件の工程選択画面から始められるようになります。この工程選択画面では新たに画像がアップされた工程に[up]マークが付与され工程を選択しやすくしてあります。結果お施主様はログイン後1回のマウスクリックで目的の画像のサムネイル一覧へとたどり着くことが出来るようになり、あとは大きく見たい画像をクリックして拡大表示させるだけです。
Genbaeye(ゲンバアイ)を使って行く上でかなりの棟数が運用されてきますと、一覧表示にも1画面内に収まらずスクロールしなくてはならなくなります。そのときのために、各フィールドには、ソートボタンや絞込み検索入力欄が備えてあります。一覧が100棟を超えてくるようなお客様には絶対に不可欠なツールです。ですが年間5棟程度の工務店様にはきっと全く不必要な機能でしょう。こういった不必要な機能で画面が埋め尽くされていくこと自体は、本来使いやすさとは相反することだと思っております。よってGenbaeye(ゲンバアイ)では、一覧表示で棟数を検査し自動的にメニューの初期値をコントロールしています。ですがこの隠れた機能もすぐに呼び出せるように小さな分かりやすいアイコンが表示されていることは言うまでもありません。
Genbaeye(ゲンバアイ)は、従量課金制のWEBサービスであるために操作の過程で課金される場面が出てきます。容量の追加や期限の延長、さらには契約形態により金額の単価も場合により変動するため、きめ細かく注意書きを表示しています。これにより、課金用の注意書きが出てこない限り課金されないことが予め分かっているので安心して使うことが出来るようになっています。物件の事前登録や、雛形工程の追加、ユーザーIDの発行など、無料のサービスが数多く存在するのですが、ユーザーは迷わず安心して操作することが出来るよう配慮されています。
現在のWebサービスでは、ASP、Java、ActiveX、COM、DOM、Ajaxと色々な技術が組み合わされて提供されています。Genbaeye(ゲンバアイ)でも管理者メニューでは、雛形コメント入力のポップアップ選択画面やカレンダーコントロールによる日付入力など上記の技術等が使われています。そしてこれらの技術は少なからずセキュリティとの問題が潜在しています。
これらのコントロールを使用するには、使用されるお客様側のPCのインターネットにおけるセキュリティ設定に何らかの制限事項が含まれてきます。管理者側には、Genbaeye(ゲンバアイ)のサービスのお客様ですので当社からのサポートと言う形で御説明できるのですが、お施主様は、Genbaeye(ゲンバアイ)のユーザーである工務店様のお客様でありますので、お施主様のPCの設定や操作等で疑問や質問が生じては、工務店様等に必要の無い御負担を掛けることになってしまいます。これではせっかくのサービスも本末転倒になってしまうため、お施主様のIDでログインされた後の表示ページは、全てシンプルなHTMLのみで構成するように考慮されています。
“エンドユーザーであるお施主様が迷わずにサービスを利用できることが、結果としてGenbaeye(ゲンバアイ)のユーザー様のためになるのだと思っております。”